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学会案内

第44回動物臨床医学会年次大会開催に寄せて

動物臨床医学会
学会長 西村亮平

 暑い毎日が続いてもお盆の頃になると、何かの拍子に秋の気配を少しずつ感じるようになってきます。その頃になると、獣医師や看護師の皆さんの中にはなんだかそわそわし始める人が少なからずおられるのではないでしょうか。そろそろ大阪だねと。昨年3年ぶりに対面で開催された第43回動物臨床医学会年次大会は、恐る恐るの開催で規模も大幅に縮小されたものでした。しかし、蓋を開けてみればどこの会場も満員状態。今後の学会はオンラインが主体となり、会場に来る人はごく少数という予想もありましたがそれは見事に外れました。ヒトはコミュニティを作って生きる動物です。このコミュニティの形成のもとになるのがコミュニケーション。人間が言語能力を著しく発達させた理由の一つであることは疑いのないところでしょう。オンライン上のやり取りは、まだまだ“コミュニケーション”は苦手です。人がわざわざ対面の学会にやって来る理由はそんなところにあるのかもしれません。
 近年少子化が大きな社会問題となっていますが、日本では少犬化も急速に進んでおり2008年のピーク時から犬の飼育頭数は半分近くに落ち込んでいます。今後さらに減少が進み、10年以内にピーク時の1/3程度になるという予想もあります。動物との共生は、豊かな社会をもたらしてくれます。そんなありがたさを今後に伝えていくためにも、我々獣医師、看護師あるいは動物関連の仕事に携わっている人たちはこの問題にも真剣に取り組むべき時でしょう。学会場ではそんな話題についても意見交換されるかもしれません。
 今回の第44回動物臨床医学会年次大会は、おなじみ大阪国際会議場でコロナ禍前とほぼ同規模で対面開催致します。内容も、市民公開学術講演会には、林 良博先生(元東京大学副学長、東京大学名誉教授、国立科学博物館顧問・前館長)をお招きし、環境問題をテーマに御講演頂きます。その他、各分科会によるベーシックセミナー、ステップアップセミナー、アドバンスセミナー、パネルディスカッション、研究会によるセミナー、企業によるランチョンセミナー及び特別セミナーに加え、公募枠としまして一般口演、症例検討、動物病院スタッフ口頭発表、ポスターセッションなど盛りだくさんの企画で皆様のご参加をお待ちしております。2023年11月大阪でぜひ多くの方とコミュニケートしていただければ幸いです。

開催概要

開催日

■ 日 時:2023年11月18日(土)、19日(日)
■ 会 場:大阪国際会議場〔グランキューブ大阪〕
     大阪市北区中之島5-3-51
■ 主催:公益財団法人動物臨床医学研究所・動物臨床医学会

 コロナ感染症感染拡大も落ち着き、従来の年次大会の内容に可能な限り近づけ、皆様の御期待に添えるよう企画致しました。
 明日の診療に役立つ学会を目指し取り組んで参ります。
 皆様のご参加及び、演題のお申し込みをお待ちしております。

 ご意見ご要望がございましたら、是非お寄せ下さい。
  ▶ nenjitaikai@dourinken.com

開催内容

市民公開学術講演会(環境問題分科会)
各分科会セミナー
 ・ベーシックセミナー
 ・ステップアップセミナー
 ・アドバイスセミナー
 ・パネルディスカッション
企業による特別(特別・ランチョン)セミナー 他

<公募枠>
 ・一般口演
 ・症例検討
 ・動物病院スタッフ口頭発表
 ・ポスターセッション

大会期間中、第5回(2023年度)獣医総合臨床認定医資格試験開催
 11月19日(日)13:30~15:45 8階(803)

第44回開催案内PDFファイル (2.75MB)

参加登録料

※会員入会ご希望の方はこちらから

歓迎交流会:11月18日(土)開催

お知らせ

今後の年次大会 開催予告

例年11月に開始しております、年次大会ですが45回、46回は日程が下記の通り変更になります。
第45回動物臨床医学会年次大会
2024年(令和6年) 10月 4日(金)- 6日(日) (於:大阪国際会議場)
第46回動物臨床医学会年次大会
2025年(令和7年)10月17日(金)-19日(日) (於:大阪国際会議場)

動物臨床医学会